Ecosystem Link presented by It's Sta.とは? Ecosystem Link(エコシステムリンク)では、スタートアップ、事業会社の新規事業/オープンイノベーション担当者、金融機関、士業、行政、支援機関など、イノベーションに挑戦する方々が集い、情報や技術・知識等を共有し、自ら発信していくコミュニティであるIt's Sta.(イッツステーション:Innovators & Trailblazers Synergy Station)において、スタートアップ・エコシステムに関するセッションと注目のスタートアップのピッチを行います。
今回のテーマは「環境・エネルギー 」。 脱炭素社会の実現やエネルギー課題の複雑化が進む中、スタートアップとの共創による新規事業開発が、社会インフラを支える企業の重要な戦略となっています。技術革新や知見の掛け合わせにより、企業は新たな価値創出の可能性を追求しており、その動きは日本のエネルギー・環境分野の未来を切り拓く一大潮流となっています。
Session1では、関西電力、大阪ガス、川崎重工業の3社が登壇。CVC活動や新規事業開発の現場から、スタートアップとの共創のリアルや挑戦の裏側を伺います。本業との親和性を保ちつつ、新規事業に挑戦する「本丸と新規事業の合間」にあるバランス感覚や、社内外を巻き込む工夫にも注目です。Session2では、積水ハウスグループと象印マホービンが登場。 住宅・まちづくりを中心に、環境・エネルギー領域での共創戦略を紹介します。自社の技術や事業アセットを活かしながら、スタートアップとの協業や新規事業創出にどう取り組むのか。「住まい」「環境」「エネルギー」を起点に、持続可能な未来を描く挑戦に迫ります。Session3では、環境・エネルギー分野で活躍するスタートアップによるピッチを実施。九州・中四国・東京から登壇する企業が、カーボンニュートラルや再生可能エネルギー、資源循環など多様なテーマに挑戦します。地域や分野を超えた連携の可能性、既存産業との共創に向けた取り組みに注目ください。 エネルギーと環境の未来をともに描く出会いと発見の場に、ぜひご期待ください。
Ecosystem Linkはグラングリーン大阪の先行まちびらき以降、中核機能施設「JAM BASE」にて毎月第2、第4火曜日に定例開催してまいります。イベント会場では、ネットワーキングエリアを併設いたします。入退場は自由ですので、登壇者および参加者との交流もお楽しみください。
Ecosystem Link #37 presented by It's Sta. 概要 ◆日時:2025年11月11日(火)16:45-20:30 ※開始30分前から会場入室可能です。 ◆場所:グラングリーン大阪 北館 JAM BASE4階 Syn-SALON(アクセスの詳細はこちら !) ◆参加費:無料 ※要事前申込、名刺をご持参ください ◆定員:100名 ※時間中入退場可能 ◆主催:一般社団法人うめきた未来イノベーション機構(U-FINO) ▶参加対象: 成長したいスタートアップ企業の方 スタートアップと共創したい事業会社の方 新規事業を検討/実行している方 士業、金融機関、支援機関の方
<当日プログラム(予定)> 16:30 受付 16:45 オープニング、U-FINOおよびIt's Sta.の紹介 17:00 Session1:大企業が描く「エネルギー×新規事業」の最前線 18:00 Session2: 暮らしから広がるオープンイノベーション──住まいと日常の間で生まれる挑戦 19:00 Session3:環境・エネルギー分野で未来を拓くスタートアップピッチ 20:00 名刺交換会・交流会 20:30 終了 ※プログラム内容や時間は変更となる可能性がございますので、ご了承ください。
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Session1:大企業が描く「エネルギー×新規事業」の最前線 エネルギーや環境をめぐる社会課題が複雑化する中、スタートアップとの共創を通じて新たな価値創出に挑む企業が増えています。 本セッションでは、関西電力、大阪ガス、川崎重工業の3社より、各社のCVC活動や新規事業開発の現場を担うキーパーソンをお招きします。 電力・ガス・重工業といった社会インフラを支える企業が、どのようにスタートアップと向き合い、技術や知見を掛け合わせて新たな可能性を探っているのか。それぞれの立場から、共創のリアルと挑戦の裏側を伺います。 また、本業との親和性を保ちながらも、時にイレギュラーな領域にも踏み出しておられます。その「本丸と新規事業の合間」にあるバランス感覚や、社内外を巻き込みながら挑戦を進める工夫についても、リアルな視点で語っていただきます。
<登壇者(予定)>
齊藤 祐一 氏(関西電力株式会社 イノベーション推進本部 事業創出第二グループ マネジャー) ●業務内容 K4 Ventures(関西電力グループのCVC)を通じたスタートアップへの投資、社内事業部門やグループ会社との連携促進 ●プロフィール 行政のスタートアップ支援部門や出向先の金融機関(都市銀行・VC)において、幅広くスタートアップ支援企画、事業連携、ファンド出資、組織立ち上げ等の分野に従事。 関西電力に入社後は産官学金のエコシステム内ネットワークを活かし、CVCチーム/投資フロント(ソーシング~投資実行)業務や社内外連携推進を担当。 和田 高明 氏(大阪ガス株式会社 未来価値開発部 事業開発チーム 副課長) ●業務内容 当社新規事業領域(特にエネルギー・環境に関するテーマ)において、有望な技術・スタートアップの探索、スタートアップへの出資、その後の協業支援などを担当。 ●プロフィール 京都大学大学院工学研究科修了後、新卒で日本触媒に入社し、研究員として新規素材の基礎研究および顧客との共同開発に9年間従事。企画開発部門に異動後、素材・化学を専門とする独立系ベンチャーキャピタルであるユニバーサル マテリアルズ インキュベーターに出向生として参画し、2年間で日米スタートアップへの投資、経営支援および連携アカデミア機関の保有技術の社会実装支援など担当。2024年より大阪ガスに参画し、自社技術活用やスタートアップ連携等、様々な形を通じた新規事業開発を担当。 武井 啓 氏(川崎重工業株式会社 企画本部経営企画部戦略課 主事) ●事業内容 川崎重工グループは、広汎な領域における高度な総合技術力によって、 地球環境との調和を図りながら、豊かで美しい未来社会の形成に向けて、新たな価値を創造します。 ●プロフィール 東京都品川区出身。2010年に川崎重工業株式会社に入社。本社および鉄道車両部門において、約11年にわたり人事業務全般に従事。経営者育成プログラムの立ち上げをきっかけに新規事業開発に興味を持つ。その後、鉄道車両部門での経営企画業務を経て、現職では共創拠点であるCO-CREATION PARK - KAWARUBAの運営や社外連携、グループにおける新規事業推進を担当。 <モデレーター(予定)> 垣端 拓海(Creww株式会社)
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Session2:暮らしから広がるオープンイノベーション──住まいと日常の間で生まれる挑戦 住宅やまちづくりを軸に、サーキュラーエコノミーなどで多様な共創を進める積水ハウスグループと、"日常を豊かにする"と"社会課題を解決する"の両立に挑む象印マホービン。本セッションでは、両社の新規事業開発をリードするお二人を迎え、オープンイノベーションを強化する背景から、実際の取り組み、そして次なる挑戦までを掘り下げます。住宅・家電という異なる領域から、「暮らし」と「環境」をどう再定義し、未来の豊かさを創り出していくのか──各社の共創活動の知見や今後の挑戦について深掘りします。
<登壇者(予定)>
橋本 侑樹 氏(積水ハウス イノベーション&コミュニケーション株式会社・チームマネージャー) ●事業内容 新規事業創造や人財育成の企画開発・協業推進 ●プロフィール 2019年積水ハウス株式会社へ入社。総合住宅研究所にてシミュレーション技術を活用した断熱・換気などの建築性能向上に関する研究開発を担当。2024年積水ハウス イノベーション&コミュニケーション株式会社立ち上げ時から参画。新規事業創出・プロセスイノベーションを目的とした実証実験、CVC投資を担当。日本建築学会特別研究委員会での委員も務める。関東・関西の2拠点生活実施中。 岩本 雄平 氏(象印マホービン株式会社 新事業開発室長) ●事業内容 炊飯ジャーやマイボトルなどを製造販売するメーカーにおいて、モノづくりに留まらない、新しいビジネスの形を探索。 ●プロフィール これまで、「家電レンタルサービス」や「マイボトルをカフェに預けられるサービス」「試験ごはんを活用したクラフトビール」や「アスリートの水分補給をサポートするサービス」などを開発。2025大阪・関西万博では「おにぎり専門店」と「マイボトル洗浄機」を常設設置。 石川県出身。2003年入社後は除湿乾燥機やふとん乾燥機などの設計開発を経験したのち、電気ポット、コーヒーメーカーなどの商品企画を経て、2018年末より新設の新事業開発室に。2021年より現職。「日常を豊かにする」ことと「社会課題を解決する」ことが両立できるビジネスを目指して日々奮闘中。
<モデレーター(予定)> 垣端 拓海(Creww株式会社)
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Session3:環境・エネルギー分野で未来を拓くスタートアップピッチ 環境・エネルギー領域では、技術革新と社会実装を両立させながら、新たな価値を生み出すスタートアップが各地で台頭しています。 本セッションでは、九州・中四国・東京から、カーボンニュートラルや再エネ、資源循環など多様なテーマに挑むスタートアップが登壇。 地域や分野を越えた連携の可能性、そして既存産業との共創を見据えた彼らの挑戦に注目ください!
<登壇スタートアップ(予定)>
株式会社HATSUTORI
宮崎県でバイオ炭製造及び製炭炉の販売・レンタルを行っている、3期目のスタートアップ企業。現在は脱炭素事業化技術研究開発支援事業の委託業務等に取り組んでいる。
株式会社トロムソ
株式会社トロムソは、「みどりを守る」エネルギー事業と「みどりを育む」環境事業の2種類の事業を展開しています。
Yellow Duck株式会社
Yellow Duck社は、浮体式波力発電の技術開発を通じて脱炭素社会の実現を目指す海洋エネルギーのスタートアップ企業です。
株式会社BIOTECHWORKS-H2
「ごみZEROプロジェクト」リサイクルできないごみをすべて資源化。 有機廃棄物から水素を生成し、地産地消型エネルギーとして循環させる仕組みを世界へ展開中。
<登壇者(予定)>
外山 由季 氏(株式会社HATSUTORI 営業部長) 農学部卒。製薬会社で勤務していたが、「環境に貢献する事業に携わりたい」という強い信念から、退職後、バイオ炭事業を手掛ける株式会社HATSUTORIへ入社。現在は営業部長として販売拡大及び新規市場の開拓を担当している。 YIKII WALTER 氏(株式会社トロムソ 設計担当) ウガンダ共和国Madi Okollo出身。あしなが育英会の支援を受けて来日し、東海大学工学部機械工学科で学ぶ。在学中は熱心に機械設計や材料力学を学び、ものづくりの基礎から応用まで幅広い知識を身につけた。現在は機械設計担当として、図面作成や改良設計などに携わっている。常に丁寧で正確な仕事を心がけ、周囲との協調を大切にしながら着実に成果を上げている。新しい課題にも前向きに取り組む姿勢が印象的で、学ぶ意欲と探究心にあふれている。将来的には、日本で培った技術と経験を活かし、母国ウガンダの産業や教育の発展に貢献できるエンジニアを目指している。誠実で温かな人柄が職場でも信頼を集めている。 中山 繁生 氏(Yellow Duck株式会社 代表取締役) 2011年の東日本大震災を契機に未利用再生可能エネルギーの研究を開始。ウインドソーラータワーやカイト型風力発電の研究・特許取得を経て、波の揺動を利用した浮体式波力発電技術の開発に着手。2022年にNEDO賞を受賞。2023年、海洋再エネの社会実装を目指しYellow Duck株式会社を設立。2024年から25年にかけて、発電技術の基本機構について ① 富山新港(富山県), ② 博多漁港(福岡県), ③ 大阪南港(大阪府)にて累計340時間を超える実証実験を実施。現在は離島での実証に向け、発電設備の浮体化を進行中。 西川 明秀 氏(株式会社BIOTECHWORKS-H2 CEO & Founder) ごみとエネルギーのスタンダードを覆すために、コロナ禍の中でBIOTECHWORKS-H2を設立。 22歳でアパレル企業を学生起業し、これまでに7社を創業。25年以上にわたり経営者として邁進してきた。 SDGsという言葉がまだ存在しなかった2012年から繊維リサイクルに取り組み、素材から製品までを手がける中で、リサイクルできない廃棄物の現実に直面。 その課題を解決するため、2020年に廃棄物から水素やエネルギーを生み出す研究を開始した。 現在は「ごみZEROプロジェクト」を掲げ、世界各地の自治体や企業と連携し、廃棄物をエネルギーへ変える循環型の未来を実現している。 直近ではTIME誌「世界を変える100人のCEO」に選出、The Wall Street Journalでも "A Sustainable Innovator from Japan" として特集された。 ――不可能を可能に。廃棄物から、未来のエネルギーを創り出す挑戦を続けている。