REPORTS

レポート

2024年12月27日

オープンマインドを醸成する対話型イノベーションの場
イノベーションラヂヲ#17
「課題解決のヒントは生物にある」、身近な生物から生み出す多様なイノベーション

 2024年12月18日に、グラングリーン大阪北館JAM BASE Syn-SALONにてイノベーションラヂヲ#17、「課題解決のヒントは生物にある」、身近な生物から生み出す多様なイノベーションを開催いたしました。
 イノベーションラヂヲは、様々な分野の最前線で取り組む方々と、ラジオ感覚でインタラクティブにコミュニケーションをとりながら、参加される"リスナー"の皆さんのオープンマインドを醸成する対話型イノベーションの場です。

 本イベントは、うめきた未来イノベーション機構(U-FINO)が目指す、さまざまな属性の方がフラットに共創し、ともに作り上げていく"withイノベーション"実現の場とし、ラジオ番組のような雰囲気でゲストとリスナーが対話・交流を行います。
 第17回となる今回は、京都大学大学院 地球環境学堂 研究員で「バイオミメティクス(生物規範工学)」について研究されている橘 悟さんにゲストとしてお越しいただきました。生物からモノづくりのヒントを得る「バイオミメティクス」は生物の構造や行動を参考に技術開発を行う学問で、様々な分野で革新的な技術や製品を生み出しています。
 生物と工学という異分野をつなぎ合わせる役割を持って研究をされている橘さんが、この分野に興味を持たれたきっかけや、今後の展望をお聞きしながら、日本における課題感やバイオミメティクスを利用してどんなアイディアが形にできるか等についてリスナーの皆さんと考えました。

どんなものがバイオミメティクスを用いて開発されたのか、橘さんの普段生物を見る視点等について多数質問が寄せられていました。

 当日は、ゲスト・橘さんとパーソナリティ・田名部真理さんの掛け合いで進められ、最初は私たちの日常生活で目にできるバイオミメティクスが使われている製品や工法などを教えていただきました。
 その後、解決したい課題と生物の持つ技術どちらが先行で課題解決につながるのか、またバイオミメティクスは海外ではどのように研究されているのか、日本においてさらに発展させていくにはどのような考え方の改善方法があるのかなど、リスナーにとって新しい気づきに繋がる内容を多くお話しいただき、カジュアルな雰囲気で番組が進みました。
 リスナーからはラヂヲネーム付きで多数の質問が寄せられ、ゲスト・橘さんとの双方向の対話が実現されました。
 番組終了後には、交流の場が設けられ、今回は直近で出版された本や、実際にバイオミメティクスの事例を観察できるキットもお持ちいただき、それを手に取りながらゲストとリスナー、リスナー同士などが活発に交流する様子が見られました。

仕事帰りに立ち寄ってみたオフィスワーカーの方から、普段からイノベーション活動に参加されている方まで多様なリスナーに参加いただき、活発に交流いただきました。

 U-FINOは引き続き、異なるバックグラウンドを有する多様な関係者が共創によりイノベーションを起こすためのオープンな対話を促進します。フラットな対話を通じて、地域を舞台にイノベーションを起こすための、目的の共創や仲間づくりを行う場づくりをすすめます。

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