REPORTS
レポート
2025年7月22日
「Ecosystem Link#31 presented by It's Sta.」を開催いたしました。
2025年7月22日に、グラングリーン大阪 北館 JAM BASEにて「Ecosystem Link#31」を開催いたしました。Ecosystem Linkでは、スタートアップ、事業会社の新規事業/オープンイノベーション担当者、金融機関、士業、行政、支援機関など、イノベーションに挑戦する方々が集い、情報や技術・知識等を共有し、自ら発信していくコミュニティであるIt's Sta.(Innovators & Trailblazers Synergy Station)のコンテンツの一つとして、スタートアップ・エコシステムに関するセッションと注目のスタートアップのピッチを行っています。
Ecosystem Linkはグラングリーン大阪の先行まちびらきに伴い中核機能施設「JAM BASE」にて毎月第2、第4火曜日に定例開催し、複数コンテンツを組み合わせたGathering Dayとすることで、U-FINOが目指す多様な属性のプレイヤーが集う、"ごちゃまぜ"を実現いたします。
今回は、中小企業基盤整備機構と共催で「大手事業会社×スタートアップの共創」をテーマにお届けしました。
Session1では、株式会社人機一体と西日本旅客鉄道株式会社による鉄道メンテナンス向けロボット開発の実例を通じ、両者が対話を重ねて課題を共有し合うことの重要性が語られました。安全性と生産性の向上を目指し、現場の声を反映した連携が成功の要因となっています。中小企業基盤整備機構の石井氏は、行政と支援機関がスタートアップと大企業の橋渡し役として果たすべき役割についても示唆を述べ、実践的な共創の現場のリアルな姿を伝えました。
Session2では大阪ガス、日本ハム、サンスター、島津製作所の4社が登壇し、自社が今取り組みたいテーマや課題をスタートアップに向けてピッチしました。大阪ガスは環境や健康に役立つ新素材の開発を紹介し、日本ハムは新規事業の売上目標に向けた共創の意欲を語りました。サンスターは健康寿命延伸に向けた研究戦略を説明し、島津製作所はディープテック分野での協業を進めたい意向を示しました。スタートアップと大企業が連携するための具体的なニーズや期待が共有された有意義な時間となりました。
Session 3のスタートアップによるピッチでは、株式会社Atomis、株式会社AutoPhagyGO、イーセップ株式会社、株式会社NINZIA、株式会社nu.の5社が登壇し、環境問題解決や創薬技術、食の革新、地域活性化など多岐にわたる分野での技術とビジョンを発表しました。各社が社会課題に対する具体的な取り組みと今後の展望を示し、来場者との質疑応答も活発に行われました。大企業や支援機関との連携を深める上で有意義な場となりました。
U-FINOは引き続き、異なるバックグラウンドを有する多様な関係者が共創によりイノベーションを起こすためのオープンな対話を促進します。フラットな対話を通じて、地域を舞台にイノベーションを起こすための、目的の共創や仲間づくりを行う場づくりをすすめます。