大阪・関西のスタートアップエコシステムに新たな国際的交流の拠点をつくる取り組みとして、「Ecosystem Link GLOBAL Kickoff presented by It's Sta.」が2025年11月17日、グラングリーン大阪 JAM BASE 4階 Syn-SALONで開催されました。本イベントは、海外出身の起業家や支援者、日本企業・スタートアップが気軽に交わり、言語や文化を越えて共創につながる「Global Gathering」の第一歩となる試みです。

　オープニングでは、U-FINOから、海外起業家が気軽に集まれる場をつくり、地域のスタートアップエリアに「世界とつながる日常」を生み出したいという想いが語られました。

　その後のプログラムでは、海外スタートアップの日本展開を支援する現場のリアルが共有され、文化・商習慣・ネットワークの壁を越えるための実践的なアプローチが紹介されました。ジェトロ大阪本部の田辺千恵子氏は、海外企業が関西で連携しやすい環境づくりの取り組みを紹介し、阪急阪神不動産の吉田碧生氏は、スタートアップ誘致や協業推進に関する実績を交えながら、都市開発とイノベーション支援の両面から連携の可能性を語りました。

　続いて、関西での事業展開を視野に入れる国内外スタートアップがピッチに登壇しました。AIと外部データを簡単に接続するSaaS、子どものSOSを可視化するコミュニケーション支援システム、建物内の行動を匿名で解析するAIoTセンサー、AIによる経営変革支援、アパレルのサプライチェーンを変革するAI技術、次世代マイクロディスプレイなど、多様な分野から革新的な技術・ソリューションが紹介され、日本企業との連携を模索する熱意が伝わる発表が続きました。

　今回のKickoffを皮切りに、「Ecosystem Link GLOBAL」は今後も継続的に開催される予定です。「この日にJAM BASEへ行けば世界とつながれる」という新たな交流拠点の形成を通じ、大阪・関西のスタートアップエコシステムがさらに国際的に発展していくことを期待しています。