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レポート

2026年2月10日

 2026年2月10日に、グラングリーン大阪 北館 JAM BASEにて「Ecosystem Link#43」を開催いたしました。Ecosystem Linkでは、スタートアップ、事業会社の新規事業/オープンイノベーション担当者、金融機関、士業、行政、支援機関など、イノベーションに挑戦する方々が集い、情報や技術・知識等を共有し、自ら発信していくコミュニティであるIt's Sta.(Innovators & Trailblazers Synergy Station)のコンテンツの一つとして、スタートアップ・エコシステムに関するセッションと注目のスタートアップのピッチを行っています。

 Ecosystem Linkはグラングリーン大阪の先行まちびらきに伴い中核機能施設「JAM BASE」にて毎月第2、第4火曜日に定例開催し、複数コンテンツを組み合わせたGathering Dayとすることで、U-FINOが目指す多様な属性のプレイヤーが集う、"ごちゃまぜ"を実現いたします。

 43回目となる今回のテーマは 「実証実験」。

 Session1では、滋賀県守山市、大阪府堺市、愛媛県の担当者が登壇し、自治体における実証実験のリアルが共有されました。各自治体が強調したのは、「実証を成功させること」自体を目的にしないという姿勢です。KPIを本実装ベースで設計すること、庁内外の合意形成を並行して進めること、横展開を見据えた仕組みづくりを行うことなど、実証を単発の取り組みではなく"継続的な実装プロセス"として捉える重要性が語られました。現場で動かしながら検証し、その先の制度化や事業化につなげていく視点が印象的でした。

 Session2では、東京都のTIB CATAPULTに採択された鉄道クラスター「TRIP」を軸に、鉄道インフラとスタートアップの共創事例が紹介されました。小田急電鉄、京王電鉄、名古屋鉄道といった各社が、MaaS、eスポーツ、次世代エアモビリティなど新領域での取り組みを共有。鉄道という大規模インフラは制約も多い一方で、実証フィールドとしての可能性も大きく、複数事業者が横断的に連携することでスケール検証や継続的な共創につなげる仕組みが構築されていることが示されました。単発の連携ではなく、「共創を仕組み化する」という考え方が鍵となっています。

 Session3では、自治体や鉄道事業者との共創を目指すスタートアップ6社が登壇。リアルとデジタルを融合するギャラリープラットフォーム、落とし物クラウド、製造業向けAI基盤、生物多様性ビッグデータ事業、IP連動型スマートプリ機、AIエージェント関連事業など、多様なテーマが発表されました。いずれの企業もPoC獲得にとどまらず、「どの現場でどう実装し、どう拡張していくのか」までを描いていた点が特徴的でした。

 U-FINOは引き続き、異なるバックグラウンドを有する多様な関係者が共創によりイノベーションを起こすためのオープンな対話を促進します。フラットな対話を通じて、地域を舞台にイノベーションを起こすための、目的の共創や仲間づくりを行う場づくりをすすめます。

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