地域課題・社会課題が多様化・複雑化する中、課題解決の中心的な役割を担う自治体では、これに対応するための人材・財源・ノウハウ等が慢性的に不足しています。一方、民間企業では、社会課題解決と企業成長の両立をめざし、行政にはない革新的なソリューションの社会実装を志向する動きが拡大しており、官民の垣根を超えた連携による社会課題解決への期待が高まっています。
こうした官民共創の取り組みをさらに加速させるため、U-FINO(一般社団法人うめきた未来イノベーション機構)では、2026年度より、「XKANSAI 公民連携担当 関西公務員ネットワーク」を立ち上げています。本ネットワークでは、行政職員同士が官民連携の専門的な知見やノウハウを学び合い、困った時に相談できる、自治体の垣根を超えた実践的なプラットフォームをめざしています。
2026年8月28日(金)、関西の自治体職員の皆様にご参加いただき、本ネットワークの第3回研修会をグラングリーン大阪北館JAM BASEのカンファレンスルームで開催しました。
基調講演には、元神戸市職員で、現在は株式会社イマゴト代表として、産官学民を繋いで複雑な社会課題の解決に取り組む秋田 大介さんをお迎えしました。
自治体職員時代から起業後の現在に至るまでを丁寧に振り返りながら、これまで取り組んでこられたことを非常に具体的にご紹介いただくとともに、公民連携を進める中で直面する壁や、それを乗り越えるために重要となるアクションなど、官民連携の実践に役立つ多くの知見を共有いただきました。
中でも、多くの自治体が苦労されている部署間連携について、自治体職員時代の具体的な経験や手法を交えたお話は、ご参加の皆さまにとって今後の業務に活かせるヒントが数多く得られる内容だったと思います。

続いて、自治体からの事例紹介として、お一人目には、明石市の髙﨑さんにご登壇いただきました。
常に当事者との「対話」を大切にし、市民や事業者など多様な主体との対話の場を数多く設けながらまちづくりを進めてきた明石市のこれまでの取組や、公民連携を支える仕組みについてご紹介いただきました。
また、民間提案制度から実際の公共調達につなげていく手法についても触れていただき、参加者から高い関心が寄せられていたのが印象的でした。

自治体からの事例紹介のお二人目には、河内長野市の古久保さんにご登壇いただきました。
河内長野市において、自治体初となる「営業部」の創設と同時に公民連携の担当となり、ゼロから同市の公民連携の取組を立ち上げてこられた経験をもとに、現場での実践や試行錯誤について、非常にリアルにご紹介いただきました。
庁内で丁寧なヒアリングを行うことの重要性や、各課を巻き込む際の考え方、具体的に実践した方法など、多くの自治体で直面する課題である「庁内の巻き込み方」について、大変示唆に富むお話をいただきました。

今回のご登壇の皆さまのお話から共通していたのは、庁内外の関係者との丁寧な対話が、公民連携を進めるにあたって非常に重要であるということではなかったでしょうか。どのお話も非常に示唆に富む内容だったと思います。
ご登壇の皆さま、ご参加の皆さま、本当にありがとうございました。

XKANSAIでは、今後も「公民連携担当 関西公務員ネットワーク」を通じて、公民連携に取り組む行政職員の皆さまに役立つ知見やノウハウの共有や、気軽に相談し合える場づくりを進めてまいります。
引き続き、皆さまのご参加・ご協力をよろしくお願いいたします。