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スマート都市・建築
大阪大学 産業科学研究所
コンクリート埋設鉄筋のみの位置と太さ・深さを瞬時に同定
~新非破壊検査手法~
インフラ等の老朽化が進む中、経費や人材不足により、その維持管理に限界が生じつつあります。そのため、非破壊で人間の感覚に頼らず、瞬時に埋設鉄筋の状況を把握する技術が求められています。本展示技術は、鉄筋が磁性体であることをうまく利用し、鉄筋が埋設されたコンクリートの壁をセンサで直線的になぞるだけで、非破壊で埋設位置・深さ・太さを同定可能とするものです。さらに、得られたシグナルから視覚的に瞬時に鉄筋位置同定が可能で、専用プログラムを用いてより正確な位置・太さ・深さ・破断個所の同定を実現します。現在、かぶり深さ150mm、太さ10mm程度の鉄筋まで位置・太さ・深さ同定が可能ですが、今後はより深い鉄筋の同定も可能になる技術を目指す予定です。鉄筋の腐食状況を明らかにする技術も並行して開発予定です。